おなかいっぱい食べてください/ロカボダイエット

1日に必要なエネルギーの目安

<ロカボダイエット(25)>

 ロカボって知っていますか? ご飯やパンなど糖質が多い食事を控えめにするロー・カーボハイドレート(低糖質)の略語です。緩やかな糖質制限食のロカボを提唱する東京・北里研究所病院の山田悟・糖尿病センター長(46)が、おなかいっぱい食べてもやせられる「ロカボでダイエット」を教えてくれます。

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 糖質を抑えた食事ロカボは、確実に体重を減らします。1食の糖質をコンビニおにぎり1個分の40グラム以内にするだけです。

 「あとは、お肉や魚や野菜はたっぷり食べて大丈夫。おなかいっぱいになるまで食べてください」

 私が講演で話すと、「おなかいっぱい食べたら太ってしまうじゃないですか?」と、会場に怪訝(けげん)そうな反応が広がります。カロリー制限の思考が頭にこびりついていると、にわかに信じられないのでしょう。

 ただ、これまでカロリー制限が主だった栄養学の考え方は逆転したのです。今や世界各国で、健康的にダイエットするためには、糖質制限が第1選択肢になっています。

 「おなかいっぱい食べていい」ということに、罪悪感を持つ必要はありません。人間の脳の視床下部には満腹中枢があります。大食い選手権に出るような人を除いて、正常な満腹中枢ならリミットになればストップがかかります。

 ちなみに1日に必要なエネルギーの目安は、体重1キロ当たり30~40キロカロリーです。身長170センチなら標準体重64キロなので、約1900~2500キロカロリーです。低糖質のロカボで、タンパク質や脂質をたっぷり食べても、満腹中枢がブレーキをかけます。

 カロリーを取りすぎると、太るのは当たり前です。病的に太っている人にはカロリー制限は減量法として有効ですが、普通の太り方なら糖質制限を優先すべきだと考えます。

 ◆山田悟(やまだ・さとる)1970年(昭45)1月1日生まれ、東京出身。慶応大学医学部卒。東京・港区の北里大学北里研究所病院糖尿病センター長として、糖尿病患者のQOL(生活の質)向上を目指す。緩やかな糖質制限食ロカボで、おいしく食べて健康に-を目標に2013年11月、一般社団法人「食・楽・健康協会」を設立し、ロカボの普及に努めている。