★貯金より貯筋
運動すると血糖値が下がります。運動すると血圧が下がります。これは世界中の内科医の常識です。だから、糖尿病の治療の第一の基本は、運動療法といわれています。
★運動はがんやうつを減らす
この10年ほどの間に不思議な研究データが出てきました。
▽運動している人はがんが少ない。
▽運動している人は認知症になるリスクが40%低下する。
▽ウオーキングをしている人は、うつ病になりにくい。
★マイオカインに注目
なぜだろうと思っていましたが、これらを起こしているのはマイオカインという筋肉作動性物質ではないかという研究論文が出始めたのです。
メタボリック症候群を改善してくれるアディポネクチンという物質が、筋肉からも分泌されることがわかりました。この物質もマイオカインの一種です。
★脳の機能を改善
この物質が脳の海馬の神経細胞を増強し、頭のひらめきをよくしたり、記憶力をよくしたりする。
アディポネクチンが出ることにより、内臓脂肪が減っていくので、メタボの改善にもなるのです。
★若返りホルモン
10年前、ぼくは「ちょい太でだいじょうぶ」(集英社)という本を出しました。その中でぼくが勧めているのが「鎌田式スクワット」。
半年前、ぼくの体重は80キロに迫り、「ちょい太でだいじょうぶ」というのが口癖でしたが、「ちょい太」では収まらなくなった。
そこで、スクワットとウオーキングを本気で始め、9キロの減量に成功。ウエストも9センチ縮まって、ズボンも直した。鎌田は若返ったと言われました。
次回は鎌田式スクワットを教えます。