<医学ジャーナリスト・松井宏夫「コロナ禍の今こそ行動変容」(21)>
生活習慣病を改善するためには、チャレンジに失敗しても「自分を責めるのではなく、やり方のせいにする」のが重要なのです。
例えば「朝、仕事に出かける前にランニングをしよう」と決めた。頑張って始めたものの、3日やって続けられなくなってしまった。いわゆる“三日坊主”です。「私はダメなやつだー」と自分を責めてしまいます。そんな時、ちょっと考え方を変えましょう。
「三日坊主になったのは、朝走ることに決めたからだ。自分はやる気があったのに、朝走るという計画が悪かったからだ。よし、それなら朝ではなく、夕方に走ろう」
このように考えると自分は悪くなく、自己肯定感を維持することができます。自分のせいではなく、やり方のせいにするのが重要なのです。
偉大なる発明王のトーマス・エジソンは「失敗は成功の母である」と言いました。失敗したやり方は成功のやり方を教えてくれる、ということなのです。つまり、100回失敗したら100回の成功のやり方を学んでいるということです。
健康に良いことを100回チャレンジして、すべてが三日坊主でも、健康に良いことを300日行っているということは、健康維持という観点では、うまくいっているということです。だから「自分のせいにしないで、やり方のせいにしてください」と「行動変容外来」の患者さんには話しています。(取材=医学ジャーナリスト・松井宏夫)