<医学ジャーナリスト・松井宏夫「コロナ禍の今こそ行動変容」(30)>
あなたの健康の資産となる4つのアセット、「マインド」「運動」「栄養・食事」「睡眠」。今回は4つ目の睡眠に注目します。
睡眠不足は日常生活のパフォーマンスを落とします。これは誰でも経験していることでしょう。しかし、睡眠不足はパフォーマンスを低下させるだけではなく、生命にもかかわる点が怖いところです。寝不足続きで高血圧の場合、脳梗塞や心筋梗塞など、心血管系の急性疾患の危険性も増します。
怖い脳梗塞や心筋梗塞は、30~60代のビジネスパーソンに起こりやすい。加えて、より発症の多い曜日や時間がわかっています。皆さんはおわかりでしょうか。それは月曜日の午前中、とくに午前10時頃に多いのです。
月曜の午前10時に多い心血管系の急性疾患の原因は「高血圧」--。安静時血圧が正常値の人が、24時間常に正常値であるとは限りません。起床時や就寝前の安静時血圧が正常値でも、それ以外の時間帯で高血圧になっている人を「仮面高血圧」といいますが、この仮面高血圧の人こそ月曜の午前中に脳梗塞や心筋梗塞を引き起こすリスクが高いのです。
仮面高血圧の人は、週末になると元気になってしっかり遊べるのに、日曜の夕方から憂鬱(ゆううつ)になってしまう。このような「ブルーマンデー症候群」気味の人は特に気をつけましょう。
週末と月曜の気分の差がないようにしましょう。そのためにも、睡眠は十分にとることが重要ポイント。加えて、月曜日の仕事がハードになりすぎないよう、月曜日の仕事量を調整しておくのも大切です。(取材=医学ジャーナリスト・松井宏夫)