電動歯ブラシを賢く使おう 特徴把握せずに使うのはもったいない/歯学博士・照山裕子健口ライフ

歯学博士・照山裕子が教える!「エンジョイ健口ライフ」

エンジョイ健口ライフ<41>

「ご自宅ではどんな歯ブラシを使っていますか」と尋ねると「電動歯ブラシを使っています!」と元気な回答が返ってくる患者さんがいます。

こちらから尋ねるということは、磨き残しに問題があるケースなのですが「電動歯ブラシだからきれいに磨けている」と思い込んでしまっている方はとても多く、特徴を把握せずに使うのは大変もったいないことでもあります。

特定の治療が他の方法に比べてどれだけ優れているか、有効か、といった問題を解決する信頼性の高いデータベース「コクランライブラリー」には、電動歯ブラシと手用歯ブラシの効果について比較したレビュー(評論)があります。

これによると「電動歯ブラシは手用歯ブラシよりもプラーク(歯垢=しこう)と歯肉炎を減少する」と記されています。一例を挙げると電動歯ブラシを使用すると、手用歯ブラシに比べて短期間では11%、長期間では21%のプラーク量の減少が認められたとあります。

しかしながらデータを読み込むと、どのタイプの電動歯ブラシでも同じ結果が得られているわけではなく「なんでもよい」というわけではなさそうです。少なくとも、手用歯ブラシと同程度、場合によってはそれ以上の効果が得られることは間違いないので賢く取り入れていただきたいと思います。

毛先の硬さやヘッドの大きさ、当て方が合っているかを歯科医院でチェックしてもらってください。最近では、磨き方にムラが出ていないかをアプリで確認できる商品もたくさん出ています。

フィリップス社のソニッケアーに付属している舌磨きブラシは秀逸で、コロナ禍で特に気をつけたい舌苔(ぜったい)ケアが簡単にできます。適度な振動で唾液の分泌が促されるというのも電動歯ブラシの長所です。歯ブラシの背中部分を頬の内側に当て、マッサージ効果を狙います。