日照時間減る時期は日光に当たることを意識/安達純子・季節の変わり目 体調不良をリセット

季節の変わり目 体調不良をリセット

季節の変わり目 体調不良をリセット<6>

(6)気分の落ち込みから抜け出せない!うつ病?それとも

秋になると枯れ葉が落ち、夏に騒がしかった虫や鳥の気配が消え、日照時間も短くなるため「なんとなく気分が落ち込む」という人がいる。酷暑の疲れも引きずり、仕事への意欲が薄れて凡ミスを繰り返せば、さらに気分が優れない事態に。

「日照時間が少なくなると、脳の神経伝達物質のセロトニンが減少することで、気分が落ち込みやすいと一般的にいわれています。気分の落ち込みが続くことで、うつ病を発症することもあるので注意しましょう」と、杏林大学名誉教授の古賀良彦医師。精神科医として数多くの診療・研究に長年取り組んでいる。

セロトニンは、ドパミンやノルアドレナリンなどのほかの神経伝達物質の働きを制御し、気持ちを安定させる働きを持つ。また、睡眠ホルモンのメラトニンとの関係も深い。そのため、セロトニンが減少すると、気分が落ち込んだり、イライラしたり、眠れないなどの症状につながるといわれる。

「日照時間が減る時期は、強い眠気や気分の落ち込みなどの症状を抱える冬季うつ病にもなりやすい。なるべく日光に当たることを意識しましょう」

散歩の予定を作るのは面倒でも、コンビニやスーパーなどに買い物へ行く習慣は維持しやすい。「晴れた日は買い物」習慣が、気分の落ち込み予防につながる。

「症状が長引くようならば、医療機関を早めに受診しましょう。特に気分の落ち込みと睡眠障害の両方を抱えている人は注意してください」と古賀医師はアドバイスする。