減塩と減量、血圧改善に有効なのは?/安達純子・季節の変わり目 体調不良をリセット

季節の変わり目 体調不良をリセット

季節の変わり目 体調不良をリセット<28>

気温が下がって寒くなってくると、血管が収縮して血圧が上昇しやすくなる。動脈硬化で血管壁が硬く変性しているとなおさらだ。しかも、ラーメンなど高塩分食を続けているとよくない。一方、肥満も高血圧を後押しする。では、<1>太ったまま減塩の食事を心掛けるのと、<2>とにかく体重を落とすのでは、どちらが血圧改善によいのか。

「高血圧の改善では減塩はとても大事です。ただし、より効果を期待したい場合は、体重を落とした方が血圧は下がります」と、東京都健康長寿医療センターの原田和昌副院長。長年、高血圧患者を数多く診ている。

「たとえば、高血圧の人が1日6グラムの減塩をしたとすると、血圧は約6mmHg下がります。一方、肥満の人が体重を10キロ落とすと血圧は約15mmHg下がり、メタボも改善するなどプラスアルファが期待できます」

肥満は食べ過ぎで起こるため、塩分もとり過ぎる傾向がある。また、血糖値をコントロールするインスリンの過剰分泌、内臓脂肪が産生する物質などの影響で、塩分の排出能力が下がって高血圧に陥りやすい。方法にもよるがダイエットで、減塩、インスリンの過剰分泌の抑制、内臓脂肪の減少など、相乗効果が起これば高血圧改善が可能になる。

「肥満の人が減量をすると、降圧薬などの薬の服用が不必要になるケースも珍しくはありません。減塩も重要ですが、肥満の人は、まずは体重を落とすことを考えましょう」

ダイエットの基本は運動と食事制限。その方法は次回紹介する。