許可が出て心臓ロボット手術を行っている病院は27に増加/渡邊剛・心臓ロボット手術

 

心臓ロボット手術<5>

2018年4月、「心臓弁膜症」の治療「弁形成術」の心臓ロボット手術(ロボット支援下手術)が保険適用に。すると、一挙に心臓ロボット手術を希望する患者さんが増加しました。では、今はどれくらいの病院で心臓ロボット手術が受けられるのでしょう。

このロボット手術の許可を出しているのは、日本ロボット外科学会も一角を担っている「ロボット心臓手術関連学会協議会」です。「ロボット手術は外科手術の本流になる」と、私は確信していましたので、同じ気持ちを持つ先進的な医師たちと協力して設立しました。

心臓ロボット手術の許可が出るには、クリアすべき段階があります。病院と術者に、これまでの心臓の小切開手術数、人工心肺を使った手術数を出してもらいます。小切開手術は20例、人工心肺での手術数は100例をクリアするのが第1段階。術者の小切開手術20例の手術データはすべて提出してもらいます。多くの審査員がOKを出すと、次へ。機械の使用になれるためのドライラボ(模型を使っての練習)。死体を使ってのトレーニング。さらに心臓ロボット手術を行っている施設での手術見学。最後に、心臓ロボット手術5例を病院負担で行ってもらいます。すべてクリアすると、保険での心臓ロボット手術の許可が出ます。

許可が出て心臓ロボット手術を行っている病院。札幌ハートセンター札幌心臓血管クリニック(札幌市)、千葉西総合病院(千葉県松戸市)、上尾中央総合病院(埼玉県上尾市)、ニューハート・ワタナベ国際病院(東京都杉並区)、国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)、大阪市立大学病院(大阪市)、鳥取大学病院(鳥取市)、済生会熊本病院(熊本市)などの27病院に増えました。(取材=医学ジャーナリスト・松井宏夫)