コーヒーの香りで脳を活性化/医療ジャーナリスト・安達純子

新薬登場で重要度が増す認知症の早期発見と予防

~新薬登場で重要度が増す~認知症の早期発見と予防30

五感(視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚)は、脳の活性化に役立つ。中でも、香りは遠い昔の記憶を呼び覚ますなど、リラックス効果以外にも脳への望ましい影響が期待できる。

「香りの活用は、日常生活の中で取り組みやすいと思います。コーヒーも豆の種類によって、香りによる脳の働きに与える効果が違ってきます」

こう話す杏林大学名誉教授の古賀良彦医師は、コーヒー豆の種類の違いによる脳の活動への効果の差異について研究を行った。使用したのは、ブラジルサントス、グアテマラ、ブルーマウンテン、モカマタリ、マンデリン、ハワイ・コナの6種類。

「脳がリラックスしたときに現れるα波は、グアテマラとブルーマウンテンのときに最も多く出現しました。一方、脳が積極的に情報処理能力を発揮しているときに出現するP300という脳波を分析すると、ブラジルサントス、マンデリン、ハワイ・コナの香りは、脳の情報処理能力を高めるということがわかりました。このように、コーヒー豆の種類によって香りの脳機能への影響は異なるのです」

つまり、仕事に集中したいときは、ブラジルサントス、マンデリン、ハワイ・コナ、ブレイクタイムは、グアテマラやブルーマウンテンがお勧めだという。コーヒー豆の香りによって脳機能への影響が変わるのだ。

「コーヒー豆に限らず、アロマオイルなども活用して、ご自身のリラックス&集中力アップの香りを探してみてください。ちょっとした工夫で脳を効率よく活性化できます」と古賀医師はアドバイスする。(おわり)