いまさら聞く!整形外科のトクする話<4>
「腰痛」に悩まされている人も多い。自治医科大学整形外科の竹下克志教授が解説する。
「腰は、肩よりも体の重さを支えるところなので、さまざまな組織に負担がかかることになります。腰痛の多くは肩こりと同じで筋肉痛ですが、筋肉痛なら割と自覚がある。ただ、ひどい腰痛となると、椎間板症や骨粗しょう症という重要な病気によって起きていることがあるのです」(竹下教授)
まず「骨粗しょう症」は高齢者が増えるにつれ増加している病気のひとつで、骨が弱くなり骨折しやすい状態だ。
「年配の方で腰が痛いという場合は、ほぼレントゲンで骨折がないかを調べます。すると特に女性では実際に骨折している人が少なくありません」(竹下教授)
腰痛だろうと軽視するのは禁物で、高齢者の病気かというと決してそうでもないらしい。
「骨粗しょう症は、転倒して骨折がおき、そこでわかることが多いです。たしかに高齢者に多いのですが、60歳を過ぎたくらいという比較的若い人にも散見される。一方でふつうに生活していても起きることもあるのです」と竹下教授は警鐘を鳴らす。
ほかにも腰痛では椎間板が傷んで起きるものが知られているが、「筋膜」という筋肉周囲にあるスジが原因のこともある。そもそも筋膜は筋肉が滑らかに動くために必要な組織だが、竹下教授によると筋膜に炎症が起きることで筋肉の動きが硬くなるそうで、関節にも悪影響が出る。炎症で骨に癒着することがあると、以前のような動きは難しくなる。骨同士がくっついてしまうこともあるとのことだ。