いまさら聞く ! 整形外科のトクする話<14>
「椎体(ついたい)骨折」が起きているか推定できる方法。「脊椎脊髄外科、骨粗しょう症」などを専門とする秋田大学大学院医学系研究科整形外科学講座の宮腰尚久教授が続ける。
「椎体骨折があるかどうか推定できる2つ目の方法は、まっすぐ立ち、肋骨(ろっこつ)の一番下の骨と骨盤の間に指を入れた際、指が2本以下しか入らない場合に、腰椎(腰の骨)が骨折している可能性が高いのです。そのため、こうした方にはきちんとした検査・診断をおすすめします」(宮腰教授)
ほかに「身長低下」で知ることもできる。
「研究結果からの目安ですが、たとえば若いとき(25歳時)からの身長低下が4センチ以上、女性の場合は閉経後の3年間の身長低下が2センチ以上あった場合には椎体骨折が生じている可能性が高いとされています」(宮腰教授)。
若いときの身長がわからないという人の場合は、<1>腕を左右に広げて伸ばし、両中指の先から先までの長さを測る<2>その長さと現在の身長とを比べてみる。宮腰教授はこう指摘する。
「両腕を広げた長さと身長はほぼ同じとされることから、それより身長が極端に低い人は、やはり椎体骨折が生じている可能性があると考えられます。また、椎体骨折では、身長のうち縮むのは『座高』で脚の長さは変わりません。小柄な高齢者で座高が縮むことによって、むしろ脚が相対的に長く見えるような方はそうした可能性が高いのです」