骨粗しょう症検診を活用/医療ライターしんどうとも

いまさら聞く!整形外科のトクする話

いまさら聞く!整形外科のトクする話<20>

「骨のミネラル量を測る骨密度検診は、多くの自治体で行われています。早期発見の観点からは毎年受けるほうがよいでしょうが、だいたい5年ごとというのが一般的です」というのは秋田大学大学院医学系研究科整形外科学講座の宮腰尚久教授。

ヒトは1日にカルシウムを約1グラム摂取し、そのうち8割は便で排出されている。残りが血液中に入り、腎臓で再吸収されて体内でカルシウムが足りないとそれを蓄えている骨から補われる。

「骨は古くなった骨を吸収する破骨細胞と、新しい骨をつくる骨芽細胞とのはたらきのバランスで丈夫な骨を維持していますが、加齢や病気で破骨細胞が優位になると骨粗しょう症になってしまいます。骨の中には約1キロのカルシウムが貯蔵されていて、血液と骨の間では1日あたり0・5グラムほどがやりとりされていますから、5年経てば骨のカルシウムはすべて入れ替わる計算です」(宮腰教授)。

つまり骨が減りやすい状態を5年間放置すると、骨のカルシウムは激減してしまう。検診が5年ごとなのはこれらの根拠からも大事だが骨の減り方には個人差があるという。

「可能であれば骨密度だけを測るのではなく『骨代謝マーカー』も調べることで、近い将来骨が減りやすいかどうかを予測するのが良いと思います」(宮腰教授)。

なお骨代謝マーカー検査は、骨粗しょう症と診断がつけば保険適用となる。