早期発見法 (2) 内視鏡検査は「専門医か」をチェック/昭和医科大学理事・村上雅彦特任教授

転移しやすい食道がん

転移しやすい食道がん<29>

前回に引き続き、今回は「食道がんの早期発見法<2>」を紹介します。

「食道がんの早期発見が可能な検査は『内視鏡検査』だけ」です。会社で行われている検診では、いまだに「バリウム検査(上部消化管造影検査)」を行っているところもあります。

バリウム検査は、バリウムが食道、胃、十二指腸と流れていくのを確認し、狭くなっているところがないかをチェックするのです。しかし、これでは食道がんの早期発見はできません。バリウム検査ではなく、内視鏡検査を受けましょう。特に、お酒を毎日のように飲むとか、激熱・激辛の食事が好きな人は定期的に内視鏡検査を受けるのが大事です。

食道がん患者さんが多くなるのは60歳くらいからなので、胃がんも考えると50歳になったら必ず受けましょう。40代であれば2年に1回で良いのですが、50歳以降は年に1回は受けるようにしましょう。

では、内視鏡検査はどこのクリニックで受けると良いのか-。今は、内視鏡専門のクリニックが増えています。一般の消化器内科よりも内視鏡専門クリニックの方が食道がんの発見率は高くなっています。

よりしっかり診てもらうために「内視鏡医は内視鏡学会の専門医を持っているか」、ここをチェックしましょう。加えて、上部消化管を専門とする医師であることです。これらは、クリニックのホームページを確認することでわかります。それができないときは、信頼できるかかりつけ医に紹介してもらうと良いでしょう。(医学ジャーナリスト・松井宏夫)