毎日のお酒の量を減らし適量にするのがポイント/市川奈緒美

痛風の原因 尿酸値を下げるコツ

痛風の原因 尿酸値を下げるコツ<26>

「痛風」「高尿酸血症」の治療には“食生活の見直しが重要”です。今回は尿酸値をあげるアルコール飲料、“お酒との付き合い方”を考えましょう。

アルコール摂取量が多いほど痛風の発症リスクが高まることは分かっています。お酒を飲まない人と比べ、少量飲酒する人の痛風発症リスクは1・2倍、大量飲酒する人のリスクは2・6倍です。何故アルコールは尿酸値をあげるのでしょう。アルコールを飲むと肝臓で尿酸の産生が活発化します。加えて、肝臓がアルコールを分解すると乳酸が増加して、腎臓から尿酸を排せつするパワーが低下してしまいます。それで、尿酸値が上がるのです。

酒好きの人は、アルコールの適量を守ることが大事。アルコールの適量は1日20~25グラムです。これは、ビールは500 CC、ワインは150 CC、日本酒は1合、焼酎は90 CC (お湯割りコップ1杯程度)、ウイスキーは60 CC (ダブル1杯程度)。これが1日のアルコール摂取量の目安です。

1日の適量がわかると、毎日飲まないで、3~4日分をまとめて飲む人もいます。4日分だとビールなら中ビン4本。しかし、これはダメです。いつも以上にドンと飲んでしまうと、尿酸値がグンと上がってしまい、痛風発作を起こすリスクが高くなります。休肝日を作るのは大事ですが、毎日のお酒の量を減らして適量にするのがポイントです。

そして、アルコールの中ではビールが最もプリン体の含有量が多いので、1日350~500 CCまでにしましょう。プリン体カットのビールや焼酎、ウイスキーは、プリン体は少ないですが、アルコールは含まれています。アルコールそのものに尿酸を上げる作用があるので、飲み過ぎは禁物です。飲み過ぎを防ぐには、料理を食べながらゆっくり時間をかけて飲む、空きっ腹で飲まない、お酒の合間に水を飲む、強いお酒は水で薄める。こうすると、おなかがいっぱいになって飲酒量を抑えることが期待できます。(医学ジャーナリスト 松井宏夫)