鎌田式「死ぬときに後悔しない生き方」<27>
健康になるコツの1つは、体内時計のリズムを意識した習慣を身につけることです。
どんな栄養をとり、どんな運動をするかという従来の健康法に、「いつするか」という視点を加えると、健康がぐんと近づいてくるでしょう。
【親時計と子時計がある】
ぼくたちの体には体内時計が備わっています。脳の視交叉上核という小さな部位にある「親時計」は、睡眠・覚醒リズムや体温・血圧のリズム、ホルモン分泌のリズムなどをつかさどっています。また、肝臓や胃、腸、腎臓など複数の臓器には「子時計」があります。 どちらも1日24・5時間ぐらいの周期で地球の自転とズレがありますが、親時計は朝の強い光によって、子時計は朝食によって、毎日リセットされています。
体内時計を動かしているのは、時計遺伝子といい、これまでにいくつも見つかっています。2017年のノーベル生理学・医学賞は、この時計遺伝子を特定した3人のアメリカ人科学者に与えられました。
人によってズレは30分~1時間ほど異なる。2週間もリセットしなければ、30分のズレがたまりにたまって、7時間の時差ボケを生じてしまいます。睡眠パターンも崩れ、血圧も不安定となり、胃や腸の働きも弱まって食欲も落ちてくるのです。
【毎日太陽に当たることと朝食をとることが大事】
死ぬときに後悔しない生き方をするためには、80歳の壁を越しても、90歳の壁を越しても、最後までぴんぴん元気にいることが大事。そのためには、体内時計のリセットが必要なのです。