鎌田式「死ぬときに後悔しない生き方」<28>
時計遺伝子の働きは、とても興味深いものです。たとえば、夜遅くまで仕事や勉強をして、夜食をとることはありませんか。小腹が空いて、カップラーメンを食べたり、ポテトチップスをつまんだり。この一口が肥満の原因になることはみなさん、経験的にわかっていると思います。
【ビーマル1は夜働く】
でも、昼間に食べるより、夜のほうが太りやすいのはなぜなのか。これこそ、ビーマル1という時計遺伝子のしわざ。ビーマル1は夜遅い時間に活動し、脂肪の合成を促進する働きをしているので、この時間帯に食べると太りやすいのです。
肥満になりたくないならば、脂肪が合成される時間帯は避けるべきということは言うまでもありません。
【飛行機の時差ぼけ予防】
ヨーロッパやアメリカへ飛行機で行って帰ってくるとき、時差ぼけから完全に抜け出すためには、1週間ぐらいかかってしまうことが多い。時差ぼけ被害をできるだけ少なくするには、例えば7時間のフライトの場合、着陸する2時間ぐらい前にはシェードを開け、同時にライトをともして室内をできるだけ明るくし、朝を演出します。そして、食べたくなくても朝食を食べることが大事です。
時計遺伝子のリセットには、太陽に当たることと朝食をとることが大事。ダイエットをする人で朝食を抜く人がいますが、かえって昼食後に、血糖値スパイクと言って血糖値が上がってしまい、肥満になりやすくなる。人生の晩年で脳卒中やフレイルにならないためには、しっかりと朝食をとることが大事なのです。