がん検診受診率が最低/鎌田實

鎌田式 死ぬときに後悔しない生き方

鎌田式「死ぬときに後悔しない生き方」<37>

日本人の死因第1位、がん。全日本病院協会の資料では、直腸がんがステージ0(がんが粘膜内にとどまっていて、リンパ節転移がない場合)で見つかった場合、1回の入院にかかる医療費は約49万円。一方ステージ4では、約179万円と大きな差があります。

がんを早期発見する意味はお金だけでなく、治療成績や5年生存率に大きくかかわりますが、これだけの差を目の当たりにすると、がん検診を受けようかという気持ちになりませんか。

【がん検診を受けない人6割】

がん検診の受診率は、日本人全体の約4割。経済協力開発機(OECD)加盟国30カ国の中で、最低のレベルと言われています。

がん検診には、胃がん、肺がん、大腸がん、そして女性では乳がん、子宮頸(けい)がん検診などがある。早期発見すれば、助かる率も高くなるだけでなく、内視鏡や腹腔(ふくくう)鏡を使った小さな手術で済む可能性も高く、なおかつ治療費も安くて済む。そのあとも、抗がん剤治療や放射線治療を受けないで済むというメリットがあります。

がん検診やドック検診を受けて、自分の体は自分で管理する習慣をつけるといいと思います。自分はどうしているかというと、70歳まではドックを受けていましたが、子育ても終わったしローンも返したし、痛い検査はしないと決めました。胃カメラや大腸ファイバーなどはしなくなりました。採血や心電図やエックス線、エコー検査などは定期的に行っています。ある年齢以上になったら、それぞれの人生観で決めてもいいのではないかと思っています。