お金の使い道は自分で決める/鎌田實

鎌田式 死ぬときに後悔しない生き方

鎌田式「死ぬときに後悔しない生き方」<39>

自分でためたお金の使い道は、きちんと自己決定すること。ぼく自身は、死ぬまでにお金を使い切ろうと思います。それでも残ったら、社会のために貢献しているNPOや医療機関、介護事業所などに寄付しようと考えています。

お金はどれだけためるかよりも、どう使うかが大事。いくつになっても人や社会と関わることにお金を使い、それによっていきいきと過ごすことが健康につながる。介護保険を利用するようになると、亡くなるまでに平均500万近くかかるが、最期までピンピン元気に生きてヒラリとあの世にいけば、この500万はいらないのだ。

【国にお金を残すな】

相続人が不在で国庫に入る財産が、2023年度に1015億円になりました。国もお金がないので、こういうお金はとても大切だとは思いますが、今の政治家が困っている人たちのためにきちんとお金を使っているとは思えないので、できるだけお金は使い切ることが大事。

【死ぬときに6000円あればいい】

96歳で亡くなった俳優の森繁久弥さんは、満州でアナウンサーをしていました。終戦で日本への引き上げが始まったとき、1人当たり6000円しか持つことが許されなかったそうです。つまり6000円で人生を再スタートさせたのです。「だから死ぬときも、6000円だけ持っていればいいと思っている」と語っていました。「財産は、子どもたちに残すもんじゃない」とも言っていたそうです。

お金と命と健康。どれも大事。全部、自分の意思で決められるといいですね。