その不調、男性更年期障害かも<14>
「LOH症候群(男性更年期障害)」は男性ホルモンの「テストステロン」が低下することで起こる病気。では、テストステロン低下はどのような人に起こるのか-。「糖質制限を行っている人」「脂肪肝の人」はすでに紹介しました。今回は「メタボ(メタボリック症候群)、肥満の人」に注目します。
メタボとは、内臓脂肪型肥満に高血圧、脂質異常、高血糖の3つのうちの2つを合併している状態です。そして、肥満は身体に余分な脂肪がついている状態。どの程度太っているかの肥満度は、体重(キロ)÷身長(メートル)の2乗で計算するBMI(ボディマスインデックス=体格指数)でわかります。BMIが25以上であれば肥満と判定されます。このメタボ、肥満にテストステロンが大きく関係しているのです。
テストステロンの低下は、インスリン抵抗性が増加して糖代謝異常を起こします。またテストステロンが低くなると、悪玉コレステロールが上昇し、善玉コレステロールが低下するので、動脈硬化を進行させてしまいます。
加えて、内臓脂肪が増えるとテストステロンはさらに低下します。筋肉量を増やして体脂肪を減らす作用のあるテストステロンの低下が、中性脂肪、コレステロールのアップにつながります。結果、メタボ、肥満、糖尿病などに結び付くのです。
つまり、メタボや肥満を抑える作用のあるテストステロンが、不規則な食生活や運動不足により肥満になってしまうと、すっかり低下してしまいます。まさに肥満とテストステロンは逆相関関係にある。このことをしっかり肝に銘じましょう。(医学ジャーナリスト 松井宏夫)