テストステロン補充療法はLOH症候群の「性機能の改善」も期待/土井直人

【カット】その不調、男性更年期障害かも

その不調、男性更年期障害かも<18>

男性ホルモンの代表「テストステロン」の低下によって起こる「LOH症候群(男性更年期障害)」は、どのような人に起こるのか-。「糖質制限を行っている人」「脂肪肝の人」「メタボ(メタボリック症候群)、肥満の人」などをあげることができます。では、そういう人々は「テストステロン補充療法」を行うと、LOH症候群を改善できているのでしょうか。気になるところだと思います。

テストステロン補充療法で低下していたテストステロンをアップさせると、筋肉量が増加し、体脂肪率は下がります。結果、脂肪肝、メタボ、肥満にはメリットがあり、有効性があります。ただ、効果があるといっても、メタボになってきていたのがやせる、そこまではいきません。やはり、メタボや肥満の人は、まずは基本の運動・食事療法を行って、そこにテストステロン補充療法が加わることで、より良い効果が出てくると考えるのがベターでしょう。

結果的に、テストステロン補充療法は「2型糖尿病」の血糖コントロールの改善の助けや、中性脂肪やコレステロールの低下にも貢献します。

このほか、テストステロン補充療法はLOH症候群の「性機能の改善」も期待されています。特に、ED(勃起不全)治療薬のPDE阻害薬の作用上乗せ効果が期待できるのです。PDE阻害薬には「シアリス」「バイアグラ」「レビトラ」と、それらのジェネリックがあります。このPDE阻害薬を使いながらテストステロン補充療法を行うと、よりEDの機能改善が望めるのです。ED治療薬については、患者さんの希望を伺って処方していますので、主治医との話し合いは常にしっかり行いましょう。(医学ジャーナリスト 松井宏夫)