その不調、男性更年期障害かも<25>
「自分でできるテストステロン・アップ術」はいろいろありますが、まず前回最初に紹介したのが「有効な運動」でした。しかし、有効な運動であっても“やり過ぎはダメ!”ということを知っておきましょう。
健康に良いと言われる有酸素運動のウオーキング。それを長時間行っている男性は、トレーニングをしていない男性と比べて、男性ホルモンの「テストステロン」が低下している、という研究報告があります。
ウオーキングをスタートしたときは、糖や脂肪をエネルギーに変えていきます。それを長時間続けていると、糖や脂肪が減少してきます。すると、身体は筋肉を作るアミノ酸をエネルギーに変えて使うようになります。最終的には筋肉量まで減って、テストステロンが低下してしまうのです。これは「運動ストレス」とも呼ばれています。人間は過度な運動でストレスがかかると、身体的ストレスのみならず精神的ストレスもかかってきます。それがテストステロンを下げている可能性もある、というのです。
では、ウオーキングやジョギングはどの程度が良いのでしょう。それは1カ月に100~120キロまでと言われています。それ以上になるとテストステロンは下がってしまいます。週に4回ウオーキングをする人の場合、1回に6~7キロくらいであればOKです。それ以上になると、テストステロンを下げてしまいます。ちなみに、ウオーキングが日課という人は1日に3~4キロ、時間にすると40~50分程度がベストです。
“健康のため”とはいえ、やり過ぎはNG。LOH症候群(男性更年期障害)にならない、改善するには、有効な運動を適度に行うのが重要ポイントです。(医学ジャーナリスト 松井宏夫)