高血糖を言われたら<6>
血糖値の測定が簡単に行える「持続グルコース測定(CGM)」。その経験者の多くが「血糖管理がうまくなったと感じている」。昨年11月、アボットジャパンが明らかにした実態調査は画期的だった。
同社と「糖尿病ネットワーク」が共同で2型糖尿病の患者349人を対象に調査を行ったところ、“経験者”は未経験者に比べてその85%が「血糖管理が以前よりうまくなった」と回答し、79%が「糖尿病に限らず健康的な生活を送ることができている」とした。「持続的にグルコースの測定をすることの良さを他の糖尿病の患者にも知ってほしい」とも79%の人が考えていた。
この調査でもわかったが糖尿病の治療において「運動習慣の継続」と「食事管理」が難しいと多くの患者が感じている。いずれも従来の基本的治療である3本柱「食事、運動、薬物」のひとつだが、それらがきちんと実行されることで糖尿病の進行を抑えることができ、QOL(生活の質)の維持が可能となる。だからこそ血糖の変動傾向(=血糖トレンド)を把握することが不可欠なのだが、それをCGMが可能にするというわけだ。
今回、意識調査の監修を行った順天堂大学大学院医学研究科(代謝内分泌内科学)の綿田裕孝教授はこう話す。「CGMにより日々の血糖変動が“見える化”されることで、自分自身の生活習慣と血糖の関係を客観的に理解でき、行動変容のきっかけ、基準になる」。