CGMのデータで個々に適した治療法がわかる/医療ライター・しんどうとも

健康連載「高血糖を言われたら~糖尿病から身を守る」

高血糖を言われたら<8>

持続グルコース測定(CGM)では上腕下部に装着した丸いセンサーで皮下の間質液内のグルコース値を1分ごとに監視する。Bluetoothを介しスマホや専用の機器で読み取り、低血糖を知らせる警告機能等も備えている。

血糖管理には指先の血液をセンサーで読み取る方法が普及しているが、あくまでピンポイントの数値でしかない。過去1~2か月間の平均的な血糖値「ヘモグロビン(Hbalc)」も1日の変動まではわからない。ただし医療保険では糖尿病でインスリン治療を受けている人のみ認められる。ただ8000円前後からネットの販売サイトなどで誰でも購入できるため予防的に使ったという人もいたが、医師に相談したうえで利用するほうがよいだろう。

糖尿病治療に詳しい順天堂大学大学院の綿田裕孝教授(代謝内分泌内科学)らは患者1000人のデータからHbalcよりもCGMのほうがすぐれた血糖値の指標であることや「指先穿刺(せんし)」に比べてHbalc値を0・5%下げた研究もあるという。

「CGMを装着すると、運動したあと血糖値が下がるといったことを身にしみて感じることができます。朝だけ血糖値が高いとか、食事の影響が少ないといったこともわかるのでそれぞれに有効な薬剤、生活習慣の指導も変わってくるでしょう」(綿田教授)。

治療に対して前向きに、モチベーションの維持にも。さらに1人1人に適切な治療が可能になるというわけだ。次はさらに医療の現場から報告しよう。