CGMを装着することで患者の納得を得やすく/医療ライター・しんどうとも

健康連載「高血糖を言われたら~糖尿病から身を守る」

高血糖を言われたら<12>

「血糖スパイク」とは、鋭くとがった剣先のように急な角度で血糖値が上昇し、急激に下降するといった変動のこと。「下北沢病院」糖尿病センターの富田益臣センター長はこう話す。

「この血糖スパイクが血管を傷つけるといわれています。そうならないよう注意することが非常に大切なのです。実は、従来のHbalcとは別にいまはTIRという指標があり、その目標値は、70~180 mg/dlに日々の血糖値が収まるようにするというものです。1日のうち約7割がこの範囲内に入っていると、Hbalcは7%程度で、変動も少ないといわれていますから低血糖や高血糖の時間をいかに減らすことが大事なのです」。

この病院で栄養科の科長を務める管理栄養士の石田千香子さんにも食事指導について話を聞いた。糖尿病患者の栄養指導にCGM(持続グルコース測定)を取り入れたことでどういう変化があったのだろうか。

「当院を受診される糖尿病患者さんの大半は、初診時にCGMを装着し、次の受診にはその結果をもとづいて栄養指導を受けるようになってきています。CGMの記録と食事の記録を合わせて患者さんはより具体的で、視覚化、つまり“見える化”することで納得して治療を受けられているという印象です」。

何を食べると血糖値がどのように上がるのか、それがひと目でわかるCGMを装着することで患者の納得を得やすくなった。