高血糖を言われたら<13>
糖尿病治療で知られる「下北沢病院」。栄養科の石田千香子科長はCGM(持続グルコース測定)の導入により栄養指導に変化が起きていると話す。
「こういうものを食べると血糖値はこういうふうに上がりますよ、とお話しすると、だいたいそのとおりになることが多いので、患者さんの信用も得られると同時に納得も得られやすいという変化が起きています」(石田科長)。
実際の現場では、血糖値のデータを患者と一緒に確認していく。
「おやつにこういうお菓子を食べたからすごく上がりましたね、とかナッツ類は予想以上に上がらなかったとか、そういうやりとりから患者さんは、『なるほど今後は気を付けます』というふうに変わっていきます。人にはどうしても食べたいものはあるでしょうからその場合は量を減らしましょうとか、食べる回数を控えるといった工夫にもつながります」
従来の栄養指導というと、「こちらから『こうしてください』という形でしたから」(石田科長)。
いまは患者が主体性をもって「こうします」というふうに変わっていく。石田科長が続ける。
「その効果というのは大変大きいと感じます。いままではたとえば『間食が多いから少し控えましょう』と言っても食べる前と後でどうなったのか、効果があったのかはわからなかったのです。しかし食事の都度採血することなく血糖値がわかるようになったことで行動が変化したということでしょう」。