ごはんの食べ方や運動の効果は、薬の効果をより強くするエネルギー/医療ライター・しんどうとも

健康連載「高血糖を言われたら~糖尿病から身を守る」

高血糖を言われたら<34>

糖尿病治療に詳しい「高座渋谷つばさクリニック」の武井智昭院長が解説する。

「薬を用いて体重が減ると糖尿病ではない体質になっていくのはとっかかり。ごはんの食べ方とか運動をするといった効果は、薬の効果をより強くするエネルギーだと思ってください。つまり薬に頼るのはよいけれど、基本は忘れないでくださいね」(武井院長)

糖尿紹介した「GLP-1受動体作動薬」と「SGLT-2阻害薬」は劇的に糖尿病を改善するが、より効果を高めるためには生活の見直しが大切だ。

古い認識を捨て、病気になったことで自分を責めて苦しんでいるのなら、最新の知識をもち患者に寄り添う医師に相談してほしいとエールを送る。

「努力不足や自己管理の甘さという精神論や道徳論で片づける時代は完全に終わったのです。いっぽうで近年開発された革新的な薬は、患者さんに無理や我慢を強いることなく、自然なかたちで体重を減少させ、血糖を管理することができます。科学の進歩はあなたの意思を否定することなく、それを支えて強化する味方となってくれるのです」

糖尿病は不摂生や自業自得ではなく、糖尿病に対する社会の温かいまなざしと正しい理解、適切な治療選択が不可欠だと力説する。

呼び名を国際的名称である「ダイアベティス」へ変えようという動きも起きている。「糖尿病」との向き合い方に新しい潮流が出てきたようだ。(終わり)

◆お知らせ 次回の健康連載は、東大大学院医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科学の樫尾明憲准教授が解説する「あなたにも起こる加齢性難聴」をお届けします。医学ジャーナリスト松井宏夫さんが担当します。近日スタート予定です。