鎌田式『百年健康』のつくり方<4>
1日の食事のなかで軽視されがちな朝食。忙しいので食べないという人もいる。健康づくりを考えるなら、朝食をとらないのは問題。食材や食べ方を工夫すれば、健康的でエネルギッシュな「最強の朝メシ」に変身する。
朝食で体内時計をリセット
英語で朝飯は「ブレックファスト」。前日の夕食から何も食べていない状態(断食=fast)を破る(break)という意味。朝起きてエネルギーが枯渇しているところへ、栄養を補給するからこそ、1日の活動をスタートすることができるのだ。
厚労省の調べによると、1人暮らしの朝食の欠食率は、30歳代の男性が41%、20歳代の女性が29%とかなり高い。朝食抜きの会社員が午前中の仕事のパフォーマンスが上がらないのは、脳がエネルギー不足になっているせい。
朝食には、体内時計をリセットする大事な働きもある。体内時計の周期は個人差があるが、地球の自転より約30分長いと言われ、毎日リセットしないとズレが生じる。
体内時計には、脳にある「親時計」と、全身の臓器に複数ある「子時計」がある。「親時計」は、朝強い光を浴びることによってリセットされる。代謝を担う肝臓の「子時計」は、朝食をとることによってリセットされることがわかっている。
つまり、朝起きて太陽の光を浴び、朝食をとるという習慣は、体内時計によって調節されている体温、血圧、代謝の機能、睡眠・覚醒リズムなどさまざまな生命活動をリズムよく動かすスイッチでもあるのだ。