鎌田式『百年健康』のつくり方<33>
夜間に低下した血圧が、起床前後に急上昇して高血圧になる現象をモーニングサージと言う。心筋梗塞や脳卒中など、血管の出血や閉塞を起こす怖い病態。
特に冬の朝、冷え切った部屋で目が覚めて、あたたかな布団から出たときなどに、血圧が急激に高くなるので要注意。寒い季節は、布団から起き出す前に、布団の中で1分ほどもぞもぞと体を動かしておくことを勧めている。
24時間血圧を測ると、人人によって血圧の変動の仕方は違う。昼間の血圧は正常な場合もあり、病院で受診前に1回血圧を測るだけでは、このモーニングサージを逃してしまうことがある。
高血圧の患者さんには、モーニングサージを見逃さないために、数ケ月に1回、1日4回血圧を測って記録してきてもらうようにしている。
薬の飲み方も工夫するといい。高血圧の薬は朝食後に飲む薬が多いが、モーニングサージが心配な方には、朝の血圧が異常に上がらないように、夕食後に服薬してもらうようにしている。
モーニングサージが起こりやすい人とは
飲酒量の多い人、煙草を吸う人、睡眠時間が長い人、睡眠時無呼吸症候群のある人、塩分摂取量の多い人などはモーニングサージに要注意。
百年健康を目指し、脳卒中や心筋梗塞にならないためには、早朝高血圧に注意する必要がある。百年健康を守るためには、冬の寝室の温度は18~20度以下にならないようにしたい。同時に、ヒートショックで脳梗塞を起こさないために、脱衣所やトイレの温度も少し暖かい状態を保つことが大事である。