血圧を下げたいなら減塩よりも減糖/医師で作家・鎌田實氏

健康連載「鎌田式『百年健康』のつくり方」

鎌田式『百年健康』のつくり方<34>

面白い研究が発表された。糖分の取り過ぎは、肥満を起こし、インスリンの効きを悪くし、交感神経の過剰興奮を招いて、高血圧の大きな要因になるというのだ。

特に砂糖に含まれるフルクトースは、塩分の吸収を促し、血管を収縮させて血圧を上昇させる。

清涼飲料水は、種類によっては角砂糖が15個ほど入っている。ジュースや甘い缶コーヒーは、糖化現象を起こし、血管の錆びつきを起こすと同時に、血圧を上昇させ、血液をドロドロにする。塩分を少し減らすと同時に、甘いものを減らすことも大事。

睡眠時無呼吸症候群に注意

治療をしても高血圧がなかなか下がらない人の場合、いびきをかいていないか家族に確認してもらったほうがいい。いびきをかく人は、睡眠時無呼吸症候群の可能性がある。睡眠時無呼吸症候群があると、難治性の高血圧が続くことが多い。

ぼくの患者さんで、高血圧が長く続き、薬を増やしても血圧のコントロールできない人が、睡眠時無呼吸症候群を疑って検査を行ったところ、睡眠中呼吸が止まっていることがわかった。そこでCPAP(シーパップ)という治療を行ったら、昼間の血圧が正常になってきた。

1日1グラム塩分を減らす

ぼくは塩分摂取量を1日1グラムほど少なくなるように習慣化してきた。野菜は1日350グラム以上食べる。朝は野菜ジュースとサラダ。夜は煮物や具だくさん味噌汁などの温野菜。野菜の中のカリウムが血圧を下げてくれるのだ。

さらに、毎日スクワットを続けている。血圧は一時130/90までいったが、今は120/74ぐらい。認知症や脳卒中にならず、ぴんぴん元気に90歳の壁を越せたらいいなと思っている。