鎌田式『百年健康』のつくり方<38>
2008年にイスラエルで行われた研究で、これまでの常識がひっくり返された。(ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン掲載)
中等度肥満の被験者322人を3つのグループ、「<1>低脂肪食+カロリー制限」「<2>地中海食+カロリー制限」「<3>低炭水化物食+カロリー制限なし」に分け、2年間フォロー。地中海食とは、豆、野菜、魚、オリーブオイルを中心とした食事。どのグループが成果が高かったか考えてみて。
カロリー制限なしでも痩せられる
結果、一番体重が減少したのは、<3>低炭水化物食のグループだった。このグループは、カロリー制限がないので、空腹を我慢する必要もなく、楽ちんダイエットだった。しかも、善玉コレステロールが上昇し、内臓脂肪や脂肪肝を作るといわれている中性脂肪の濃度も一番低下した。
今までは、肉やバターを制限しようという脂質制限がダイエットの基本だった。りんごは主食になれない
例えば、一時流行った「りんごダイエット」は、とにかくりんごだけを食べ、他の食べ物はひたすら我慢。これは無駄な努力だったと言える。しかもりんごの主な栄養成分は糖質なので、食べすぎると糖質が中性脂肪となり、脂肪細胞に蓄積されやすい。体重が1キロ痩せても内臓脂肪が増えてしまっては、見かけ倒しである。もちろんりんごには食物繊維やペクチンなど、体に良い栄養素も多い。偏って食べるのではなく、肉や野菜とバランスよくとることが大事だ。
百年健康の大敵は、甘いもの、ジュース、缶コーヒー。炭水化物と果物は食べ過ぎないように注意しよう。