閉じこもり症候群になるな/医師で作家・鎌田實氏

健康連載「鎌田式『百年健康』のつくり方」

鎌田式『百年健康』のつくり方<50>

51年前、長野県に来て健康づくり運動を始めた。脳卒中が多かった地域で「減塩」「野菜」「運動」と言い続け、長野県は平均寿命日本一になった。

みんなで運動は効果的

佐賀でも「鎌田塾」を作り、スクワットやかかと落としなどを行う運動教室やタンパク質いっぱいの料理教室などをしているうちに、7年で女性健康寿命日本一にのし上がった。

福島県西会津町では、8年前から「地域包括ケア研究所」(当時所長・鎌田)が住民主体の健康づくりをサポートしてきた。

つながりが大事

食と運動。さらに家に閉じこもらず地域に出てつながりを大切にする習慣づくりを展開したところ、令和1年度と5年後の令和6年度を比較すると、男性は2・1歳平均自立期間が延びた。女性は2・8歳延びて健康寿命が85・2歳になった。女性の全国平均は83・6歳なので、西会津町の高齢者はピンピン元気。85歳になっても農業をやっている人たちが多い。このような活動が認められ、2025年「健康寿命をのばそう!アワード」で、厚生労働大臣最優秀賞を受賞した。

社会的フレイルになるな

病気が1個や2個あっても、筋肉を作って動き続けることが大事。社会的フレイル(虚弱)になって、家に閉じこもってテレビだけを見ているようになると、介護保険の世話になる確率がぐんと高くなる。散歩をしたり、図書館にいったり、焼き鳥屋さんに飲みに行くのもいい。とにかく「閉じこもり症候群」にならないことが大切です。