1人で運動療法を行うよりも運動施設を使うのもひとつの方法/日本肥満症予防協会・宮崎滋理事長

健康連載「11の健康障害を起こす『肥満・肥満症』対策」

11の健康障害を起こす“肥満・肥満症”対策<18>

“肥満改善のための運動療法”と聞くと、これは大変! と最初から二の足を踏む人が少なくありません。そこで、今回は運動療法をうまく実践するコツを知ってもらいたいと思います。

会社を退職した肥満の人は時間的にかなり余裕があるので、運動療法はしっかり行っていて、何と1日2万歩という人も少なくありません。歩くことに気合が入っています。現役のビジネスマンで、内勤の場合、運動はなかなか難しいのが現状です。そういう人におすすめなのがフィットネスクラブです。最近は女性だけの施設もあります。

フィットネスクラブはトレーニング施設。「行ってみよう」と前向きになるのは運動療法に目覚めるチャンス。ちょっと顔を出して運動をすると、そこで知り合いができ常に顔を出すようになるのです。知り合いになった人たちとは、「どれだけやせた?」などと話をし、みんなが前向きに、そして痩せるコツなどを教えてもらったりもします。

すると、「私も負けられない!」という気持ちが湧き、どんどん前向きに-。1人で運動療法を行うよりも、そういう運動施設を使うのもひとつの方法だと思います。仲間ができると運動療法が続けられるのです。もちろん、基本に「肥満を解消しよう」という気持ちがあるからです。

生活習慣病の「糖尿病」で治療を受けている人は、「受診時にどれだけ血糖値が下がっているか」ということでしっかり治療に取り組めているのです。そのように肥満の人は「どれだけ体重が減っているか」を常に考えてダイエットに取り組むべきです。きついことを考えず、2カ月で1キロ、半年で3キロ痩せればOK。90キロの人は「85キロになるだけで身体の中は健康になる」、このように考えるのが良いのです。(医学ジャーナリスト 松井宏夫)