【フィギュア】ワリエワ首位発進も取材エリアを無言で通過 上位3人の会見も欠席、五輪では異例

フィギュアスケート、女子SPで演技するワリエワ(撮影・菅敏)

<北京オリンピック(五輪):フィギュアスケート>◇15日◇首都体育館◇女子ショートプログラム(SP)

ドーピング騒動の渦中にいる金メダル候補のカミラ・ワリエワ(15=ROC)はジャンプにミスが出て82・16点も、首位発進した。

冒頭の両手を挙げる独自のトリプルアクセル(3回転半)の着氷が乱れた。この1週間、禁止薬物の陽性反応を巡り、公聴会などにも出席した。精神的な影響を感じされるような場面だった。

その後のジャンプは全て降りきり、長い手足の指先、足先まで意識が届くような動きで滑り抜いた。フィニッシュポーズを解くと、込み上げたように顔をしかめ、手で覆った。

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その後、報道陣が待つ取材エリアに登場すると、立ち止まることなく無言で通過。通常は選手が通る動線とは異なる通路を使って、足早に去った。その後の上位3人による会見も欠席。司会者は「これは任意の出席のため」と説明。五輪の試合後に選手が報道陣に一切答えないのは異例中の異例と言える。