<フィギュアスケート:北京オリンピック(五輪)>◇15日◇首都体育館◇女子ショートプログラム(SP)
全日本女王の坂本花織(21=シスメックス)が79・84点で3位発進した。
首位に立ったROC(ロシア・オリンピック委員会)のカミラ・ワリエワ(15)とは2・32点差。試合後の取材エリアで、坂本が「いちかばちか賭けでやるしかない」と勝負した場面を振り返った。
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坂本がこだわった1本のジャンプがあった。3本のジャンプのうち、2本目に組み込まれた3回転ルッツ。一見、何の問題もなく跳んだように見えるが、本人は開口一番、このジャンプを高得点の要因に挙げた。
ルッツは左足のエッジ(刃)を外側(アウト)に倒し、右足のトー(つま先)をついて跳び上がるジャンプ。一方、フリップは左足が内側(イン)になる。このわずかな違いをきっちりとつけられなければ、減点の対象になる。ルッツの際にアウトではなく、インになる傾向がある坂本は「エラー(違反)なら100%で跳べるんですけれど」と笑わせ「本当に最後まで意識しないと勝手に『ウィーン』ってインになっちゃう。今日はそれを『止まれぇ!』って思いながら、アウトで止めていました」と独特の表現で笑顔を見せた。
実際に昨季の世界選手権(ストックホルム)では、SP、フリーともにルッツがエッジエラーとなり、基礎点が80%しか得られなかった。
「今日は(判定が)すごく厳しいというのを聞いて、これはいちかばちか賭けでやるしかないと思った。ルッツと認められてすごくうれしいし、アクセル(3回転半)なしでここまで出せたのは、すごく自信になりました」
日本で重点的に練習してきた成果を発揮し、中1日で迎えるフリーにも好影響がありそうだ。【松本航】