【モーグル】原大智7位 競輪との二刀流は最後「自分的にはベストランをできた」モーグル引退

男子モーグル決勝2回目を終えガッツポーズする原(撮影・パオロ ヌッチ)

<北京オリンピック(五輪):フリースタイル>◇男子モーグル決勝◇5日◇雲頂スキー公園

18年平昌オリンピック(五輪)銅メダルの原大智(24)は、決勝2回目で76・82点の7位。上位6人による3回目に進出できなかった。

今大会でモーグルは引退。競輪との二刀流は最後になるが「自分的にはベストランをできたと。スコアが出るのが待ち遠しかったけど、実力が伴っていなかったのかな」と振り返った。

平昌五輪で銅メダルを獲得した後、競輪との二刀流挑戦を表明。02年5月にプロのレーサーとしてデビューし、バンクを疾走する。現在の太ももまわりは62センチ。サイズ自体は以前とそれほど変わらないそうだが、中身が詰まってきた。競輪で下半身を鍛えてきたことによるモーグルへの効果について、「切り返しがうまくなっているのと、ターンでの失敗要素が少なくなった。もともと苦手だったジャンプに練習時間をかけられるのが大きい」と話す。

競輪とモーグルとの比重は8対2で前者に比重を置いてきた。モーグルに割ける時間は限られていたとはいえ、「その2割を突き詰めてやってきた。練習の質は高かったかなと思う。練習量が少ない中にあって、質の良い練習に集中できたことが自分に成長」。アスリートとしての進化を実感している。

3日の予選1回目を8位で突破したあと、「五輪は楽しまないと損だと思っている。とにかく笑顔で、楽しむことをモットーに」と元気な声で心境を明かしていた。この北京五輪を最後にモーグルに区切りをつけ、今後は競輪一本に絞る意向を示している。前回銅メダリストという肩書の重さを感じつつも、「最後まで楽しんで終われる五輪にしたい」と誓っていた。3歳のときに初めてスキーに乗り、モーグルは小学6年から本格的に始めた。競技人生最後の一本を、力いっぱい滑りきった。【奥岡幹浩】