<北京オリンピック(五輪):スノーボード>◇男子スロープスタイル予選◇6日◇雲頂スノーパーク
スノーボード男子スロープスタイル予選が行われ、浜田海人(22=ムラサキスポーツ北海道)は67・45点の12位で、12人による7日の決勝に進んだ。前回の平昌五輪では代表落選。悔しさをバネに努力を重ね初の五輪舞台で躍動した。表彰台を狙う若き新星へ、親交の深いプロスノーボーダーの松井克師氏(50)がエールを送った。
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初五輪とは思えない、遊び心満載で独創的な滑りを浜田が披露した。「みせました! あえて人と違ったような“ディス・イズ・スノーボード”みたいな感じのランをみんなに見せられたのは本当にうれしい」と喜んだ。象徴的シーンは前半。2本の滑走でともに2つ目のジブセクション(人工物区間)で見せた。他の選手が使っていないサイドボウルと呼ばれる箇所をぐるぐると回るライン取り。「スノーボードシーンを盛り上げる上でけっこういい感じに“かませた”んじゃないかな」。前日の練習までは一度も決まらなかった技も本番で成功させ、表情は充実感にあふれていた。
4年越しでたどり着いた舞台をかみしめながら、思う存分楽しんだ。6人目で登場し1本目56・06点で12位、2本目は67・45点とさらに得点を伸ばし、予選通過ギリギリの12位で決勝進出を決めた。「いろんな自分の見せ方ができるので、スロープスタイルが1番好き。やりたいランができた」。2本目の滑走後には板に貼り付けた北海道マークのステッカーをたたきアピールした。
滑りのスタイルには人一倍こだわりを持ってきた。小学校高学年の頃から浜田を近くで見てきた、北海道を拠点に活動する松井氏は言う。「飛ぶ前の姿勢から、飛んだ時、着地するまで、全ての姿勢で(足の)指先までスタイルを出しながら滑っているイメージがある。どのタイミングで写真を撮っても格好いい状態にしながら滑っているようなイメージ」。まさに“魅せる”滑りを追い求めてきた。
小中学校時代から「遊び心」を常に持っていた。ダブルフロントフリップと呼ばれる前方宙返りする技で2回転する際、1回転後にスーパーマンのポーズをとってから2回転目に入るなど、周りがやらないような高度な技に挑戦することも度々あった。
この日の躍動に松井氏は「すごい。自分のできることをすべて発揮できれば結果はついてくると思う。上に行ってほしい」と、表彰台を目指す7日の決勝へエールを送った。浜田は「また切り替えて頑張りたい。楽しみます」と気合十分。オリジナリティーにあふれた滑りを世界に見せつける。【山崎純一】
◆浜田海人(はまだ・かいと)1999年(平11)10月14日生まれ、札幌市出身。5歳からスノーボードを始め、札幌中の島中1年から本格的にスロープスタイルを始める。同2年時にJSBA全日本選手権で優勝し3年時からプロに。15年世界ジュニア5位。19年全日本選手権ビッグエア優勝。21年世界選手権スロープスタイル、ビッグエア5位。163センチ、56キロ。
◆松井克師(まつい・かつし)1971年(昭46)6月20日、今金町生まれ。19歳でスノーボードと出会い、21歳から本格的に競技を始める。25歳でプロに転向し、テレビ番組や雑誌のナビゲーターなど幅広く活躍している。現在は道内のスキー場で、スノーボードのレッスンスクール「ヨコノリ少年団」団長を務めるなど、ジュニアの指導も行っている。