<北京オリンピック(五輪):スノーボード>◇男子ハーフパイプ予選◇9日◇雲頂スノーパーク
五輪2大会連続銀メダルの平野歩夢(23=TOKIOインカラミ)が、93・25点の予選トップで上位12人による決勝進出を決めた。
1回目は87・25点の2位。2回目の試技で首位に立った。温存した大技「トリプルコーク1440(フォーティーン・フォーティ)」は11日の決勝で解き放つ。平野流佳(19=太成学院大)が3位につけた。女子は17歳の小野光希(バートン)が2位で10日の決勝に進出。冨田せな(22=アルビレックス新潟)、るき(20=チームJWSC)姉妹も5、6位で突破した。
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トップバッターで登場した平野歩夢は、いきなり滞空時間の長いダブルコーク1080(3回転技)を披露して会場をどよめかせ、1回目87・25点の高得点をマークした。4番手で滑走した世界選手権3連覇のジェームズ(オーストラリア)に抜かれて2位に後退したが、2回目の試技でギアをさらに上げた。
銀メダルを獲得した平昌五輪でも見せた、フロントサイドのダブルコーク1440(縦2回転、横4回転)からキャブ(利き足でない足を軸に回転)ダブルコーク1440の連続技を披露。3つめのトリックの着地でバランスを崩しそうになる場面もあったが、高さや難易度などを評価されて93・25の最高得点をたたき出した。
それでも試合後は「ちょっと着地のミスがあったので、決勝でさらに修正し、合わせていけたら」と、さらなる上積みを誓った。注目を集める大技トリプルコーク1440はこの日は温存。他の選手も繰り出すことはなかった。「予選ではいらないと思う。レベル的にもそれをやる必要はないというか、リスクしかないと思うので」。
予選の1位通過で決勝は最終滑走。そのメリットを最大限に生かす。「いろんな人の滑りが見られるし、見て考えられる。ちょっと楽しみ」。相手の繰り出す技や点数を見て、臨機応変に対応するつもりだ。
その決勝では、自身も含めて複数の選手がトリプルコーク1440を繰り出す可能性が高い。その大技を試合で成功させているのは平野歩だけ。昨年12月のデュー・ツアーで世界初めて決め、今年1月のXゲームでも再び成功させている。「やってみなければ分からない。ただチャンスは3回ある。そこでバッチリ決められるイメージを大事にしながら、思い切ってやれれば」。過去2大会は銀メダル。今度こそ表彰台の中央に立つ姿を、強く胸に思い描く。【奥岡幹浩】」
◆トリプルコーク1440 斜め軸に縦3回転、横4回転する大技。技名にある「トリプル」は縦に3回転することを指す。「コーク」とはコルクスクリューの略で、コルク用の栓抜きのように、らせん状に渦を巻く回転形式であることに由来。1440は回転数(360×4)を意味する。昨年12月のデュー・ツアーで、平野歩が公式戦では世界で初めて成功させた。