今回は90度以上の傾斜の強い壁を登る2つのテクニックを紹介します。足のかかと部分を使って登る「ヒールフック」と、足先の甲の部分を使う「トーフック」です。

 「ヒールフック」はどこを踏んだらいいのか分からないホールドを、足のかかとを使って、かき込むようにしながら体を引き上げるテクニックです。名前の通りかかとを使って体を移動させて、次のホールドを取りにいきます。股関節が柔らかくないと高い位置にあるホールドには届きません。

 「トーフック」はつま先の甲をホールドに引っかけて体を安定させるテクニックです。しっかりと膝も伸ばして足の甲で体全体を支えて次のホールドを取りにいきます。2つともやや難度の高い技ですが、1年くらい練習すれば覚えることができます。

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ボルダリング5
ボルダリング5

 このように傾斜の強い壁を登るときは、さまざまな技を駆使して登っていきます。傾斜が強いとすごく力が必要になるイメージですが、足をうまく使えば登っていくことができます。

 最終回はこれまでに出てきた技を使ってどのように課題を攻略するかをお伝えします。

(2017年6月14日付本紙掲載)