300人リレーコラム

JRAのノウハウ少しでも多く提供したい/山下正行

<JRA常務理事 山下正行氏(64)>

JRAに関係するオリンピック・パラリンピック全般を担当しています。17年から開始した馬術競技会場、馬事公苑のJRA工事は昨年12月に終了しました。オリパラ組織委員会による仮設施設も6月に整備が完了し、大会時に使用する整備はほぼ整った状況です。大会が延期されましたが世界トップクラスの人馬の競技、演技が万全で行えるようにメインアリーナをはじめ、JRAとオリパラ組織委員会は施設維持管理に努めています。

JRA山下正行常務理事
JRA山下正行常務理事

JRAの協力としては大会を円滑に運営するため、馬の専門知識を有する職員、例えば獣医師や装蹄(そうてい)師、馬場の管理、メンテナンスや馬の取り扱いの専門職らを派遣します。またグループ各社としても競技馬の国内輸送、会場の施設管理を担い、JRAが持つ馬に関するノウハウを少しでも多く提供できればと思います。昨年8月にテストイベントを行っていますが、延期期間中もオリパラ組織委員会や日本馬術連盟と相談し、運用テストを行い、本番に向けた準備を進めていきます。

JRAはスポーツエンターテインメントとしての競馬の魅力を正しく伝えるためにも、馬文化や馬術、乗馬の普及と振興がとても大切な部分と認識しています。もちろん今回の取り組みは国家的な事業への社会的な貢献の意味合いもあります。また、引退競走馬などの多用な利活用を促進したいという思いもあります。それは競馬サークル関係者の思いでもあり、乗馬としてのセカンドキャリアだけでなく、セラピー的な活動や、引退競走馬の余生など、大会の開催を契機としてこれまで以上にさまざまな場面で人と馬のかかわりが生まれることを期待しています。1964年大会でも使用された馬事公苑は2回のオリンピックを開催したというレガシーを持つ馬術競技会場になります。大会後は厩舎増築や緑化整備を行い、日本における馬事振興、乗馬普及の拠点、また馬の多用な利活用を促進する中心地としても期待しています。

現在、馬術競技の日本代表を目指し、JRA所属の3選手がトレーニングに励んでいます。彼らが代表となり活躍することができれば、それが自国開催であり、さらにその会場がJRAの馬事公苑となれば、こんなにうれしいことはありません。(319人目)

選手、コーチ、関係者を含め、五輪好きの芸能人など、300人が20年東京五輪・パラリンピックに夢をつなぎます。

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