一般社団法人の全日本知的障がい者スポーツ協会(ANiSA)が、第3回「知的障がい者アジアスポーツ交流プログラム」の開催費用をクラウドファンディングで募集している。

2020年の東京パラリンピック開催を機にパラスポーツへの関心は高まり、より多くのパラアスリートが支援を受けられるようになったが、すべてのパラアスリートが支援を享受できているわけではない。とりわけ「知的障がい者部門」はパラリンピックの競技にあることさえ、認知されていない状況が続いている。

その問題解消を目指し、今年4月に設立されたのが「ANiSA」。国内の知的障がい者スポーツの統括団体だ。国際大会を他国と共催するなど、競技レベル向上とスポーツ参加を啓蒙する活動を行っており、重度・重複の障がいを持った知的障がい児に対しても交流プログラムを提供している。

この活動の一環として、第3回「知的障がい者アジアスポーツ交流プログラム」を来年6月26~30日に開催予定。17年から日本と韓国で実施してきたプログラムが、今年の第2回も含めて成果を残したため、来年からアジア地域に広げて知的障がい者スポーツの発展を目指すことを決めた。

 

競技種目はバスケットボール、フットサル、陸上競技、卓球、水泳の予定。参加国・地域は日本、韓国に、来年から香港、シンガポールが加わる方向で調整に入っている。開催地は東京と横浜になる見通しだ。

規模を拡大する一方、会場の確保、輸送手配、ボランティア募集(通訳含む)など、さまざまな経費が必要となる。そこで、クラウドファンディングで支援を求めることになった。

目標額は430万円。詳細はプロジェクトの活動支援ページ(https://route-f.com/project/s/project_id/7)まで。