車いすラグビー3連勝で準決進出 世界1位豪と対戦

<車いすラグビー:ワールドチャレンジ2019>◇第3日◇18日◇東京体育館◇1次リーグ

世界ランキング2位の日本が同4位の英国を57-51(16-17、14-13、14-10、13-11)で下し、3連勝のA組1位で準決勝に進出した。決勝進出をかけて19日にB組2位で世界1位のオーストラリアと対戦する。準決勝のもう1試合はB組1位で世界3位の米国とA組2位の英国が対戦する。

今年の欧州選手権王者、すでに東京パラリンピック出場を決めている強豪に逆転勝ち。第1ピリオド(P)終盤に連係ミスが重なって1点のリードを許した選手たちをケビン・オアー監督(51=米国)が奮い立たせた。第2Pまでのインターバル。「もっとファイトするんだ! ONE TEAM!」。同時開催中のラグビーW杯で史上初の8強進出を果たした日本代表のテーマを盛り込んだゲキで試合の流れは変わった。

チームは結束し、統率されたプレーでミスがなくなった。第2P残り1分を切ったところで池透暢主将(39=フリーダム)が相手ボールを奪って島川慎一(44=ブリッツ)のトライにつなげる。前半を30-30で折り返すと第3Pに相手ペナルティー、池崎大輔(41=東京サンズ)と池が奪ったターンオーバーを確実に得点に結びつけてリードを奪い、最終第4Pで足の止まった相手を突き放した。池崎が26得点、池も18得点。障がいの重い守備的選手の今井友明(36=東京サンズ)、若山英史(34=沖縄ハリケーンズ)らも堅実に役割を全うした。

開幕2連勝を飾った17日の夜に選手だけでミーティングを開き、「ここからはもう1段レベルを上げないと勝てない」と確認し合った。連日6000人を超える観衆の声援は大きな力になり、重圧にもなる。出場8チームも、大会方式も東京パラとまったく同じという文字通りの前哨戦。「パラリンピックさながらのレベルの大会。勝ちながらチーム力を積み上げられていると思う」と池は流れる汗を拭った。

準決勝の相手はパラリンピック2連覇中のオーストラリア。日本が金メダルを獲得した昨年8月の世界選手権以降、勝ち負けを繰り返している。その宿敵を倒せば決勝は米国か、英国との再戦か。世界ランキング4位以内が順当にベスト4に勝ち上がった濃密な大会が、クライマックスを迎える。  【小堀泰男】

◆1次リーグ結果◆

【A組】(1)日本<2>3勝(2)英国<4>2勝1敗(3)フランス<6>1勝2敗(4)ブラジル<10>3敗

【B組】(1)米国<3>3勝(2)オーストラリア<1>2勝1敗(3)カナダ<5>1勝2敗(4)ニュージーランド<9>3敗

※<>内は世界ランキング

◆車いすラグビー◆

▼4対4 四肢に障害のある選手が4対4で戦う。ラグビー、バスケット、バレー、アイスホッケーなどの要素が組み合わされ、バスケットと同じサイズのコートで行う。

▼クラス分け 選手は障害の程度でクラス分けされ、持ち点がつけられる。重い方の0・5点から軽い方の3・5点まで0・5点刻みに7段階で、4人の持ち点合計が8点以下でなければならない。3・0以上の選手をハイポインター、1・5以下の選手をローポインター、中間の選手をミドルポインターと呼ぶ。

▼前方へのパスOK バレーボールと同じ大きさの専用球を使い、パスや選手が保持して相手側のトライラインまで運ばれる。前方へのパスも可能。ボールを保持した選手は10秒に1回ドリブルするか、パスしなければならない。トライが決まれば1点。

▼試合時間 1ピリオド(P)8分の4P制。

その他の写真

  • 日本対英国 第3ピリオド、日本の池崎大輔(左)は相手のマークをかわしててトライを決める(撮影・小堀泰男)