20年東京パラリンピックに向けて札幌市は28日、ウクライナ視覚障がい者スポーツ連盟と事前合宿の基本合意書を締結した。

パラリンピックに初出場する19年欧州選手権準優勝の同国ゴールボール男子代表の選手とスタッフ約15人が、6月下旬から7月上旬にかけて約2週間ほど同市で合宿を予定しており、札幌市が経費面などで支援する一方、代表選手と市民の交流事業を実施する。

30年冬季オリンピック(五輪)・パラリンピックの招致を目指している札幌市は、18、19年にパラノルディックスキーワールドカップ(W杯)を開催するなど、市民へのパラスポーツの認知拡大に力を入れている。この日、札幌市役所で行われた締結式に出席した秋元克広市長は「事前合宿で市民、とりわけ子どもたちとの交流を深めていただき、互いに支え合う共生の街としての取り組みを進めたい」。ウクライナ視覚障がい者連盟のスビトラナ・モロズ事務局長も「札幌市と長く続く友情をはぐくみ、ともに共生社会を発展させていきたい。冬季大会の招致も成功するように祈っている」とコメントした。