日本ボッチャ協会は2日までに、年内に予定していた日本選手権をはじめとするすべての主要大会を中止すると発表した。

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響で、国際ボッチャ競技連盟が3月末に20年12月までのすべての国際大会中止を発表したのを受けて決定した。

これによってBC1~4まで個人戦4クラスの日本一を争う日本選手権(11月30日から3日間、富山県魚津市)と同選手権の東日本ブロック予選会(5月15日から3日間、岩手県一関市)、西日本ブロック予選会(6月5日から3日間、福岡市)、さらに日本オープン選手権(6月26日から3日間、福島市)などが中止される。

ボッチャは脳性まひや筋ジストロフィーなどで四肢や体幹に重度の障がいを持つ選手がプレーする。他のパラアスリートに比べて呼吸機能が弱く、ウイルスに感染すれば重症化の可能性がある。東京パラリンピック代表には広瀬隆喜(35=西尾レントオール)ら4選手が内定し、残る6選手が4月末にも決定する見込みだったが、大会が1年延期された。

日本協会の奥田邦晴代表理事は公式サイト上で「全国的な自粛要請の会見や新型コロナウイルスの拡大中の状況で、医学的処置法が見えない、練習がままならない等の中での大会実施は難しく、選手の皆さんの身体を第一に考え中止の判断に至りました」とコメントしている。