東京五輪・パラリンピック組織委員会は3日、来年に延期されたパラリンピックの競技日程を発表した。8月24日の開幕日に合わせて、全体を364日スライド。9月5日の閉幕、22競技539種目が21競技会場で行われる。同一日程、同一会場が決まり販売済みの入場券は有効。五輪同様、希望者には秋以降に払い戻しに応じる。

この日の会見には、パラテコンドー男子61キロ級代表の田中光哉もリモートで参加。新型コロナ感染拡大の影響で4、5月は練習環境も整わなかったことを明かしながらも「明確に照準が定まった。少しずつギアを入れていく」と話した。

基礎疾患を持つ選手も少なくないパラ競技では、ガイド役などと濃厚接触にもなりやすい。五輪とは異なる対策も必要になるが、田中は「誰しも不安はあるけれど、その中で準備するのがアスリートの役目」。前向きな言葉を聞いた組織委の中村英正大会開催統括も「組織委も同じ。(開催を)信じて1歩1歩進んでいく」と力強く話した。