パラ・パワーリフティングの全日本選手権が30、31日に東京都の千代田区立スポーツセンターで行われる。8月24日に開幕予定の東京パラリンピック出場権獲得を目指す国内男女各階級のトップ選手がエントリー。新型コロナウイルス感染防止策を徹底するために無観客で、ウェブでのライブ配信に特化した大会になる。

東京パラに出場するためには、最低出場標準記録(MQS)をクリアし、国際パラリンピック委員会(IPC)が指定した17年以降の国際大会に出場した上で、代表を争う世界ランキングで6月までに8位以内に入ることが条件になる。

今大会はIPC公認で、MQSを突破した選手はその記録が認定される。また、世界ランキング対象大会ではないものの、今後開催予定のW杯でランクアップを狙う選手にとっては、日本一を争う場が絶好の調整機会にもなる。

男子97キロ級の馬島誠(49=日本オラクル)、女子55キロ級の山本恵理(37=日本財団パラリンピックサポートセンター)らがMQSにチャレンジする。

男子の49キロ級・西崎哲男(43=乃村工芸社)、72キロ級・樋口健太郎(48)、80キロ級・宇城元(48=順大職員)、88キロ級・大堂秀樹(46=SMBC日興証券)、107キロ級・中辻克仁(51)らMQS突破選手は、コロナ禍の中でのトレーニングを経てどんなパフォーマンスを見せるか注目される。

大会やWEBライブ配信に関する詳細は日本パラ・パワーリフティング連盟公式サイト(https://jppf.jp)で。

◆パラ・パワーリフティング 下肢に障がいを持つ選手が対象で、台上にあおむけになった状態でバーベルを押し上げて重量を競うベンチプレス競技。東京パラでは男女各10階級が行われる。MQS、IPC指定国際大会出場、世界ランキング8位以内の条件を満たした男女160人に加え、推薦選手20人が出場予定。