池あいり50自Vも目標タイム届かず不満 パラ水泳

女子50メートル自由形(運動機能障害S10)で優勝した池あいり(撮影・小堀泰男)

<パラ水泳:日本選手権>◇最終日◇2日◇三重県鈴鹿市・三重交通Gスポーツの杜鈴鹿水泳場

女子50メートル自由形(運動機能障害S10)で池あいり(20=日体大)が29秒95で優勝した。

勝った。ただ、タイムには不満が残った。自らが保持する日本記録29秒31を上回る28秒台を目標に臨んだが届かなかった。「悔しかったです。でも、現状を知ることができたし、これから上げていきたい」。前日1日の200メートル個人メドレーでも自己ベストから大きく遅れるタイムだった。

10月のジャカルタ・アジアパラでは個人5種目で金1、銀3、銅1、リレーでも銀2つと、合計7つのメダルを獲得した。それから2カ月が過ぎ、今年のパラ水泳最終戦を迎えたが、池にとっては「シーズン1発目の大会」の感覚だ。今後、大学の健常者の2大会に出場し、年末年始は日体大のメキシコ強化合宿に参加する。

今年は相次いで自己ベストを出し、多くのアジア、日本記録を更新した。20年東京でのメダル獲得へ飛躍のシーズンになった。それでも「来年の世界選手権でメダルという結果を残さなければ、東京につながらない」と自らにプレッシャーをかけていた。