谷真海「う~ん、今の実力通りかな」2位も表情暗く

PTS4(運動機能障がい)女子で2位の谷真海はメダルと花束を掲げる(撮影・柴田隆二)

<パラトライアスロンW杯東京大会>◇17日◇東京・お台場海浜公園周辺◇ラン2・5キロ、バイク20キロ、ラン5キロ

女子PTS4(運動機能障がい)で世界ランキング3位の谷真海(37=サントリー)は、1時間15分14秒で2位も表情はさえなかった。

「う~ん、そうですねぇ、(順位は)今の実力通りかな、と」。

世界1位のムーア(英国)が途中棄権するほどの酷暑レースになった。当日未明に水質悪化からデュアスロンに変更になったことも影響した。

「ラン、バイク、ランというのはいつも以上に足への負荷が大きくて、正直、バイクで疲れ切ってしまった。コースでの途切れることない応援がなかったら、最後のランで棄権していたかもしれません」

優勝した世界4位のエルムリンガー(米国)から約5分遅れ。東京パラリンピックは障がいの軽いPTS5との合同レースで、この日の両クラスを総合すると順位は7位まで後退する。

今年に入ってバイクが不調。5月の世界シリーズ横浜大会からはバイクとランで同じ義足を使ったが結果につながらず、今回から別の義足に戻した。「バイクにフォーカスして強化してきたのですが、途中でふらついてしまって…。ちょっと時間がかかるかなぁ」。

東京パラ出場は今年6月末から1年間の国際大会の成績によるランキングが最優先される。「1年前にこの暑さとコースを経験できたのは有利。(東京に)出られるチャンスがあるのなら、しっかり準備していきたい」。報道陣に囲まれた谷は口元を引き締めて言った。