ゴールボール日本A悔し銀、再戦米国に連勝ならず

米国の敗れて銀メダルに終わった日本Aの選手たち(撮影・小堀泰男)

<ゴールボール:ジャパンパラ競技大会兼東京パラリンピック・テストイベント>◇最終日◇千葉市・幕張メッセ◇女子1次リーグ、決勝、3位決定戦◇出場4チーム

世界ランキング4位の日本代表の主力で構成された日本Aは、悔しい銀メダルに終わった。

1次リーグ最終戦で世界5位の米国に4-1(前半1-1)で快勝し、2勝1分けで1位通過。2勝1敗で2位通過の米国と決勝で再戦したが、1-2(前半0-0)で惜敗した。

大会を振り返った市川喬一監督(43)は「昨年から今年にかけたチームのテーマはディフェンスの強化。その中心になるセンターの選考を考え直したい」と渋い表情だった。

全4試合で完封ゲームはなし。横に3選手が並ぶシフトで、守備の中心になるのがセンター。決勝の2失点もセンター高橋利恵子(21=筑波大)がはじいたボールを、ライト小宮正江(44=シーズアスリート)がフォローできなかったものだった。

昨年10月のアジアパラで世界2位の中国を破って優勝するなど、20年東京パラリンピックでの金メダル獲得へチーム強化は順調に進んできた。本番まで1年を切った時点で再び問題が表面化。日本Bのセンターでベテランの浦田理恵(42=シーズアスリート)が大会を通じて安定したプレーを見せただけに、2人のポジション争いが再び激化しそうだ。

日本Bは1次リーグを2分け1敗の3位で3位決定戦に進んだが、同1分け2敗で4位の世界3位ブラジルに0-3(前半0-0)で敗れた。

◆ゴールボール 視覚障がい者による対戦型チームスポーツ。1チーム3人でコートはバレーボールと同じ18×9メートル。両サイドにコート幅と同じゴール(高さ1・3メートル)がある。攻撃側は鈴の入ったボールを相手ゴールに投球し、守備側は全身を使ってセービングする。選手はボールの鈴の音や相手の足音、床のわずかな振動などを頼りに、攻撃と守備を、攻守を交互に入れ替えて得点を競う。試合は前後半12分の計24分、ハーフタイムは3分。選手は視力の程度に関係なくアイシェード(目隠し)を装着してプレーする。