ロシア不在で変わる勢力図 他国にはチャンス広まる

 障がい者スポーツの世界でも大国となっていたロシアの全面除外が、今大会の勢力図に大きな影響を与えるのは確実だ。右肩上がりに成績を伸ばし、前回ロンドン大会は金メダルを2008年北京大会の2倍となる36個も奪って2位、総数でも3位の102個を獲得した。リオデジャネイロ大会は267選手の出場枠を得て、さらなる躍進も予想されていた。

 障がいの程度によるクラス分けが細分化され、種目数の多い陸上と競泳で荒稼ぎ。ロンドン大会では、陸上で金19個を含む計36個、競泳は金13個、計42個のメダルをつかんだ。今大会も陸上男子でロンドン大会金メダルのエフゲニー・シュベツォフら多数の選手がメダル候補に挙げられていた。

 この2競技のほか、アーチェリーと柔道でそれぞれ計5個、パワーリフティングは計4個のメダル。日本には出場枠の再配分により、この3競技と新種目のトライアスロンで5選手にリオへの切符が転がり込んできた。

 日本勢のメダル争いでは、競泳男子の100メートル背泳ぎ(知的障がいS14)で複数の上位選手が不在となり、津川拓也(ANAウイングフェローズ・ヴイ王子)にとってはチャンスが広がった。