<パリオリンピック(五輪)バスケットボール:ドイツ97-77日本>◇27日◇男子1次リーグB組◇ピエール・モロワ競技場
【リール27日=藤塚大輔】世界ランク26位の日本が、23年W杯王者のドイツに力負けした。
1次リーグ初戦で77-97で完敗。チーム最多20得点をマークした八村塁(26=レイカーズ)や16得点の渡辺雄太(29=千葉ジェッツ)らを軸に、世界ランク3位の強敵に食らいついたが後半に引き離された。不戦勝を除き、52年ぶりの五輪白星とはならず。次戦は30日(日本時間31日)に開催国のフランスに挑む。
◇ ◇ ◇
日本が金星を期待させる戦いぶりをみせた。昨年のW杯を制したドイツに対し、前半は44-52と健闘。第3クオーター(Q)以降で引き離されたが、随所に進化を感じさせた。渡辺雄は「成長できたのは間違いなく今日の前半」。トム・ホーバス監督も「第3Qまではどうなるか分からなかった」と手応えを示した。
最大収容人数2万7000人の会場を沸騰させた。第2Qでは八村が豪快なダンクシュートを披露。6月に左ふくらはぎを負傷しながらコートに立った渡辺雄はチームトップの4本の3点シュートを決めた。
ただ、それ以上に沸かせたのは「走るバスケ」。身長167センチの富樫や172センチの河村らが敵陣に切り込み、平均身長201センチの相手に立ち向かう。観衆の歓声は次第に大きくなっていった。「自分たちは足を止めたら終わり」(渡辺雄)と磨いてきた攻撃スタイルで粘りを見せ、前半だけで22点差をつけられた昨年8月のW杯から成長を示した。
一方で後半は力の差を見せつけられた。8点を追う第3Qに中盤以降で失点を重ね、富樫勇樹主将も「7~8点の我慢のところで負けてしまった。(前半のプレーを)40分続けないと戦っていくのは難しい」と厳しく振り返った。
次の相手のフランスは、世界ランク9位の強豪。身長222センチのウェンバンヤマら高さが武器のチームだ。渡辺雄は「高さで劣っているのは仕方ない」としつつ、言葉に力を込めた。「いかにオフェンスで仕掛けて、相手を疲れさせるかが鍵」。走るバスケを貫く。